“三折”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みお33.3%
みつお33.3%
みつをり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひらめくは稲妻いなずまか、二折ふたお三折みおれ胸のあたりを、するりと走るやいなや、かちりと音がして、閃めきはすぐ消えた。女の左り手には九すん白鞘しらさやがある。姿はたちまち障子の影に隠れた。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「だいぶ早いな。早い方がいいだろう。いくら早くっても構わない。用意はちゃんと出来てるんだから」と懐中から七子ななこ三折みつおれの紙入を出して、中から一束の紙幣しへいをつかみ出す。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
紙入かみいれけたら、三千代につた旅行費の余りが、三折みつをり深底ふかぞこの方にまだ這入つてゐた。代助は乗車券を買つたあとで、札の数を調べて見た。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)