二折ふたつを)” の例文
自分は洋劇の舞臺で見る戀人が愛するものゝたよりを讀む時のやうにへや中央まんなかに立つたまゝ二折ふたつをりにした小い紙片かみきれを兩手に持つて、滿腔の感激を出來る限り優しい作り聲のうちに沈壓させて
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)