“ものさわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
物騒100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、おぬしこそどうしていた、この物騒ものさわがしい世の中に悠々として湯治とうじとは」
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
くてしばらくのあいだといふものは、くつわを鳴らす音、ひづめの音、ものを呼ぶ声、叫ぶ声、雑々ざつざつとして物騒ものさわがしく、此の破家あばらやの庭の如き、ただ其処そこばかりをくぎつて四五本の樹立こだちあり
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
与八は何の気なく手綱たづなを取って行くと、その火のあたりで物騒ものさわがしい人声です。