怖々おどおど)” の例文
んびりした顔をならべた百姓たちは、ただ彼の叫びに、うろたえの眼と、怖々おどおどした挙動そぶりをすこし見せたばかりで、手をこまねいているのだった。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は眼を開いたが、怖々おどおどして、その視線は肩から不気味な傷へ下って、それから、そこに立ちすくんでいる若い細君の方へ狂おしくこびりついた。
『いやちとにわあるいてるのだ。』と、アンドレイ、エヒミチは怖々おどおどする。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)