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怖々
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おづ/\
ふりがな文庫
“
怖々
(
おづ/\
)” の例文
忠一といふ、今度尋常科の三年に進んだ校長の長男が、用もないのに
怖々
(
おづ/\
)
しながら入つて來て、甘える樣な
姿態
(
しな
)
をして健の卓に倚掛つた。
足跡
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
加世は道に崩折れて、涙に
溺
(
おぼ
)
れるやうに泣き濡れて居りました。波打つ老女の背中を、八五郎の
朴訥
(
ぼくとつ
)
な平手が
怖々
(
おづ/\
)
擦つて居るのもあはれです。
銭形平次捕物控:078 十手の道
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
町奉行所へ送りたり時に享保二年九月廿一日大岡越前守殿町奉行始めての
白洲
(
しらす
)
なれば別て
與力
(
よりき
)
同心
(
どうしん
)
の役々
威儀
(
ゐぎ
)
嚴重
(
げんぢう
)
に控へし所へ九助は
怖々
(
おづ/\
)
罷出るに越前守殿之を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
燥々
(
いら/\
)
しながら立つて
毛布
(
ケツト
)
をはたいた、
煙草
(
シガア
)
の灰が蛇の抜殻のくづるる様にちる、私は熱湯の中に
怖々
(
おづ/\
)
と
身体
(
からだ
)
を沈める時に感ずる異様な悪感に顫へながら強ひて落着いた風をして
沈
(
ぢつ
)
と坐つて見た。
新橋
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
『ハ?』と、安藤は目を
怖々
(
おづ/\
)
さして東川を見た。意氣地なしの、能力の無い其顏には、あり/\と當惑の色が現れてゐる。
足跡
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
善は急げと、其日すぐお由の家に
移轉
(
うつ
)
つた。重兵衞の後に
跟
(
つ
)
いて
怖々
(
おづ/\
)
と入つて來る松太郎を見ると、生柴を大爐に折燻べてフウ/\吹いてゐたお由は、突然
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
悲し氣な眼で對手を見ながら、顫ひを帶びて
怖々
(
おづ/\
)
した聲で。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
怖
常用漢字
中学
部首:⼼
8画
々
3画
“怖”で始まる語句
怖
怖気
怖毛
怖氣
怖怖
怖味
怖畏
怖気立
怖気付
怖愕