トップ
>
怖々
>
こわ/″\
ふりがな文庫
“
怖々
(
こわ/″\
)” の例文
横の方へ廻ると
栂
(
つが
)
の
面取格子
(
めんとりごうし
)
が
締
(
しま
)
って居りますから、
怖々
(
こわ/″\
)
格子を開けると、車が付いて居りますから、がら/\/\と音がします。
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一日
(
いちじつ
)
に二三回位
怖々
(
こわ/″\
)
ながら
試
(
ため
)
してゐるうちに、
何
(
ど
)
うやら、ウエーバーと同じ様になりさうなので、急に驚ろいて已めにした。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
とまた側に
居
(
お
)
る侍の笠を取ろうと手を掛けますと、一人は其の場を
外
(
はず
)
して逃げようとする
後
(
うしろ
)
から、立花屋の忰が
怖々
(
こわ/″\
)
ながら渋団扇で合図をいたしました。
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
三四郎は其日から
四日
(
よつか
)
程
床
(
とこ
)
を離れなかつた。
五日
(
いつか
)
目に
怖々
(
こわ/″\
)
ながら湯に
入
(
はい
)
つて、鏡を見た。亡者の相がある。思ひ切つて
床屋
(
とこや
)
へ
行
(
い
)
つた。
其
(
その
)
明
(
あく
)
る
日
(
ひ
)
は日曜である。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
と
怖々
(
こわ/″\
)
其の人を
透
(
すか
)
して見ると、藪の処に立って居るは年の頃三十八九の、色の白い鼻筋の通って眉毛の濃い、
月代
(
さかやき
)
が
斯
(
こ
)
う森のように生えて、左右へつや/\しく割り
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
と
怖々
(
こわ/″\
)
上
(
あが
)
って縁側伝いに参りまして、居間へ通って見ますと、
一間
(
いっけん
)
は床の間、
一方
(
かた/\
)
は
地袋
(
じぶくろ
)
で其の下に
煎茶
(
せんちゃ
)
の器械が乗って、桐の
胴丸
(
どうまる
)
の
小判形
(
こばんがた
)
の火鉢に
利休形
(
りきゅうがた
)
の
鉄瓶
(
てつびん
)
が掛って
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
安兵衞が生垣の外から
怖々
(
こわ/″\
)
覗いて見ると、金重の弟子の恭太郎という馬鹿な奴が
上
(
あが
)
り
端
(
はな
)
に腰を掛けて、足をブラ/\やって遊んで居りまする。奥に叔母のおしのが居ります。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と
怖々
(
こわ/″\
)
奥の障子を明けると、
寝衣
(
ねまき
)
の上へ広袖を羽織ったなり、片手を突いて坐って居て
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
障子越しに
長物
(
ながもの
)
で突殺せば、大野惣兵衞から五十両褒美をくれるというので、慾張った奴で、剣術は少し心得ておりますが、至って臆病者でございます、
怖々
(
こわ/″\
)
様子を
覗
(
うかゞ
)
いますと
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
怖々
(
こわ/″\
)
石垣の上へあがり
匍這
(
はらばい
)
になって木戸のところまで
匍
(
は
)
ってまいり、様子をきゝますと内のものは外に人がいると知りません模様で、しきりに錠を外そうといたしておりますから
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
恟
(
びっく
)
りして、新吉が、段々
怖々
(
こわ/″\
)
ながら細かに読下すと、今夢に見た通り、谷中七面前、下總屋の中働お園に
懸想
(
けそう
)
して、無理無体に
殺害
(
せつがい
)
して、百両を盗んで逃げ、
後
(
のち
)
お
捕方
(
とりかた
)
に手向いして
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
良人のために此の客衆を殺そうと思い、一生懸命に
怖々
(
こわ/″\
)
ながら屏風を明けて中へ這入り、稻垣小三郎を殺そうと致しまして、嗜みの合口を取出し、鞘を払って行灯の許へ来て見ると
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今になって出て来たのではないか、何事も無ければ
宜
(
よ
)
いがと
怖々
(
こわ/″\
)
にお千代が野菊白菊の入った箱を長助の眼の前へ差出しますと、作左衞門が最前検めて置いた皿の毀れる気遣いはない
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
傳次は馴れて居るから逃げましたが、庄吉は
怖々
(
こわ/″\
)
縁の下へ段々這入りますと、先に誰か逃込んで居るから其の人の帯へ
掴
(
つか
)
まると、
捕物
(
とりもの
)
の上手な
源藏
(
げんぞう
)
と申す者が
潜
(
もぐ
)
って
入
(
い
)
り、庄吉の帯を
捕
(
とら
)
えて
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
おきんは是れは
最
(
も
)
う
屹度
(
きっと
)
斬ると思い、
怖々
(
こわ/″\
)
ながら
上
(
あが
)
って来て
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
怖
常用漢字
中学
部首:⼼
8画
々
3画
“怖”で始まる語句
怖
怖気
怖毛
怖氣
怖怖
怖味
怖畏
怖気立
怖気付
怖愕