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怖々
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おづおづ
ふりがな文庫
“
怖々
(
おづおづ
)” の例文
忠一といふ、今度尋常科の三年に進んだ校長の長男が、用もないのに
怖々
(
おづおづ
)
しながら入つて来て、甘える
様
(
やう
)
の
姿態
(
しな
)
をして健の
卓
(
つくゑ
)
に
倚掛
(
よりかか
)
つた。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
ふと異しい物音がした、キキと何かを引つ掻くやうな、……と思ふとまた性急に、然し
怖々
(
おづおづ
)
と、否寧ろ時折は
粗雑
(
がさつ
)
に
四肢
(
よつあし
)
で引つ掻きちらす
悪戯
(
いたづら
)
な爪の響——それが絶間もなくキキとキキと続いてくる。
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
『ハ?』と、安藤は目を
怖々
(
おづおづ
)
さして東川を見た。意気地なしの、
能力
(
はたらき
)
の無い其顔には、あり/\と当惑の色が現れてゐる。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
怖々
(
おづおづ
)
と、
怖々
(
おづおづ
)
と、……
眩
(
まぶ
)
しげに
頬
(
ほ
)
をふくらませ
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
『竹山さん。』と、
遂々
(
たうたう
)
耐
(
こら
)
へきれなくなつて渠は云つた。悲し気な眼で対手を見ながら、顫ひを帯びて
怖々
(
おづおづ
)
した声で。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
みどり兒は
怖々
(
おづおづ
)
と、あちら向きつつ蟲を
彈
(
は
)
ね
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
善は急げと、其日すぐお由の家に
移転
(
うつ
)
つた。重兵衛の後に
跟
(
つ
)
いて
怖々
(
おづおづ
)
入つて来る松太郎を見ると、
生柴
(
なましば
)
を
大炉
(
おほろ
)
に
折
(
をり
)
燻
(
く
)
べてフウフウ吹いてゐたお由は、
突然
(
いきなり
)
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
怖々
(
おづおづ
)
と投げいだし、眠りたる
霊
(
たましひ
)
の
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
と、校長は両手を邪魔相に前で揉みながら、低い、
怖々
(
おづおづ
)
した様な声で語り出した。二分も経つか経たぬに
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
怖
常用漢字
中学
部首:⼼
8画
々
3画
“怖”で始まる語句
怖
怖気
怖毛
怖氣
怖怖
怖味
怖畏
怖気立
怖気付
怖愕