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芳幾
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よしいく
ふりがな文庫
“
芳幾
(
よしいく
)” の例文
昔
芳幾
(
よしいく
)
が
描
(
か
)
いた写真画と云ふ物は、あれと類を同じくしてゐたが、求める所が
鄙俗
(
ひぞく
)
なだけ、
反
(
かへ
)
つてあれ程
嫌味
(
いやみ
)
はない。
雑筆
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
大川筋
(
おおかはすぢ
)
の料理屋の変遷を知るに足るべき「
開化三十六会席
(
かいくわさんじふろくくわいせき
)
」と題した
芳幾
(
よしいく
)
の綿絵には、当時名を知られた芸者の姿を中心にして河筋の景色が
描
(
ゑが
)
かれてある。
虫干
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
師匠張りの絵を描く男がのちの月岡
芳年
(
ほうねん
)
だった。優美な絵を描く方がのちの落合
芳幾
(
よしいく
)
だった。
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
稲荷の
登旗
(
のぼり
)
に、大書を頼まれることが度々あって、父は幼年から亀田鵬斎や、その他の書家たちから可愛がられ、六、七歳の時分から、絵のたちがよいというので師匠の国年や
芳幾
(
よしいく
)
に
旧聞日本橋:25 渡りきらぬ橋
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
国芳の門人中(
芳幾
(
よしいく
)
芳年
(
よしとし
)
芳虎等)明治に
入
(
い
)
りてなほ浮世絵の制作をつづけしもの
尠
(
すく
)
なからざれども
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
二世国貞
(
にせくにさだ
)
、
国周
(
くにちか
)
、
芳幾
(
よしいく
)
、
芳年
(
よしとし
)
の如き浮世絵師が
盛
(
さかん
)
に
其
(
その
)
製作を刊行したのも自然の趨勢であらう。
虫干
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
一立斎
(
いちりゅうさい
)
広重をつぐに二代また三代目広重あり。国貞の
後
(
のち
)
には二代目国貞(明治十三年歿)、
五雲亭貞秀
(
ごうんていさだひで
)
、
豊原国周
(
とよはらくにちか
)
(国周は二代国貞門人)らあり。国芳の門下には
芳虎
(
よしとら
)
芳年
(
よしとし
)
芳宗
(
よしむね
)
芳幾
(
よしいく
)
ら残存せり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
それまでは十一の大区に分たれていたのである。私は
柳北
(
りゅうほく
)
の随筆、
芳幾
(
よしいく
)
の
錦絵
(
にしきえ
)
、
清親
(
きよちか
)
の名所絵、これに東京絵図を合せ照してしばしば明治初年の
渾沌
(
こんとん
)
たる新時代の感覚に触るる事を楽しみとする。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
芳
常用漢字
中学
部首:⾋
7画
幾
常用漢字
中学
部首:⼳
12画
“芳”で始まる語句
芳
芳香
芳醇
芳町
芳年
芳志
芳紀
芳賀
芳野
芳芬