のぼ)” の例文
都内を歩き廻って見ても鯉のぼりなぞ少なくなった。我々子供時分は三間、五間という長さの鯉幟りと吹き流しを自慢で屋根へ上げた。真鯉という黒い鯉の下へ緋鯉を追掛け鯉として必ず上げた。
昔の言葉と悪口 (新字新仮名) / 三遊亭金馬(著)
主人の子供の節句に飾る、のぼり絵を頼みに来たのである。
北斎と幽霊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)