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かわか
どりゃ、
太陽が
其燃ゆるやうな
眼を
擧げて
今日の
晝を
慰め、
昨夜の
濕氣を
乾す
前に、
毒ある
草や
貴い
液を
出す
花どもを
摘んで、
吾等の
此籃を一
杯にせねばならぬ。
着物は
申すまでもなし、
土と
砂利と
松脂と
飴ン
棒を
等分に
交ぜて
天日に
乾したものに
外ならず。
多勢のものは
殘らず
言下に、
鼠を
中心にして
大きな
輪を
作つて
坐りました。
愛ちやんは
怪訝な
顏しながら
眼を
離さず
見て
居ました、でも
早速乾燥さなければ
屹度惡い
風邪を
引くと
思ひましたから。