“乾涸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひから61.5%
ひか15.4%
ひからび15.4%
かんこ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其の頃は体が今程肥満して居ず、見すぼらしい程痩せ乾涸ひからびて目方も十一二貫しかなかつた代りに、脚だけは非常に達者なものであつた。
青春物語:02 青春物語 (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「昔」を負うて孤独ひとりの路を喘いでゐる僕は乾涸ひからびた朽木のやうな侘びしさに溺れてしまふ。
海の霧 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
私は又此人の頭脳あたまがモウ余程乾涸ひからびて居て、漢文句調の幼稚な文章しか書けぬ事を知つて居るので、それとなく腹の中でフフンと云つて居る。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
水仙ダフォデルを手がけて最上の効果を期待していいためには、まず、排水の往き届いた、壚※ろぼ性粘土の乾涸かんこせる花床はなどこに、正五インチの深さに苗を下ろし、全体を軽く枯葉で覆い、つぎに忘れてならないことは
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)