“暑苦”の読み方と例文
読み方割合
あつくる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
泥濘ぬかるみ捏返こねかへしたのが、のまゝからいて、うみ荒磯あらいそつたところに、硫黄ゆわうこしけて、暑苦あつくるしいくろかたちしやがんでるんですが。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
にいさん、すこ御話おはなしがあつてたんですが」とひらなほられたので、宗助そうすけすこおどろいた氣味きみで、暑苦あつくるしい洋服やうふくさへへずに、小六ころくはなしいた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
独言ひとりごとを言つて吃驚びつくりした様に立上ると、書院の方の庭にあるかきの樹で大きな油蝉あぶらぜみ暑苦あつくるしく啼き出した。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)