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乾
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ひから
ふりがな文庫
“
乾
(
ひから
)” の例文
茶釜
(
ちやがま
)
がちう/\と
少
(
すこ
)
し
響
(
ひゞき
)
を
立
(
た
)
てゝ
鳴
(
な
)
り
出
(
だ
)
した
時
(
とき
)
卯平
(
うへい
)
は
乾
(
ひから
)
びたやうに
感
(
かん
)
じて
居
(
ゐ
)
た
喉
(
のど
)
を
濕
(
うるほ
)
さうとして
懶
(
だる
)
い
臀
(
しり
)
を
少
(
すこ
)
し
起
(
おこ
)
して
膳
(
ぜん
)
の
上
(
うへ
)
の
茶碗
(
ちやわん
)
へ
手
(
て
)
を
伸
(
のば
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
後の首筋を蒼くして、
無暗
(
むやみ
)
に御部屋の雑巾掛や御掃除をさせて、物を仰るにも御声が
咽喉
(
のど
)
へ
乾
(
ひから
)
びついたようになります。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
店
一杯
(
いっぱい
)
に
雛壇
(
ひなだん
)
のやうな台を置いて、
最
(
いと
)
ど薄暗いのに、
三方
(
さんぽう
)
を
黒布
(
くろぬの
)
で
張廻
(
はりまわ
)
した、壇の
附元
(
つけもと
)
に、
流星
(
ながれぼし
)
の
髑髏
(
しゃれこうべ
)
、
乾
(
ひから
)
びた
蛾
(
ひとりむし
)
に似たものを、点々並べたのは
的
(
まと
)
である。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
蜜柑は皮の厚いのに酸味が多くて皮の薄いのに甘味が多い。貯えた蜜柑の皮に光沢があって、皮と肉との間に空虚のあるやつは中の肉の
乾
(
ひから
)
びておることが多い。
くだもの
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
乾
(
ひから
)
び切つた笑ひが、又ヘラヘラと小屋の天井に響いて四方へ鬼氣を撒き散らします。
銭形平次捕物控:016 人魚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
一種の青臭い気が鼻に浸みて、それが為めに
咽喉
(
のんど
)
の
乾
(
ひから
)
びるのを感じた。私は頭から、大きな黒い手で押え付けられるような気持がした。二本の真黒い、太い、烟突の周囲は幾尺あるか分らない。
暗い空
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
店一杯に
雛壇
(
ひなだん
)
のような台を置いて、いとど薄暗いのに、三方を黒布で張廻した、壇の
附元
(
つけもと
)
に、
流星
(
ながれぼし
)
の
髑髏
(
しやれこうべ
)
、
乾
(
ひから
)
びた
蛾
(
ひとりむし
)
に似たものを、点々並べたのは
的
(
まと
)
である。
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
雲白く、秀でたる
白根
(
しらね
)
が岳の頂に、四時の雪はありながら、田は乾き、畠は割れつつ、瓜の畠の葉も赤い。来た処も、
行
(
ゆ
)
く道も、露草は
胡麻
(
ごま
)
のように
乾
(
ひから
)
び、蓼の紅は
蚯蚓
(
みみず
)
が
爛
(
ただ
)
れたかと疑われる。
瓜の涙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“乾”の意味
《名詞》
(いぬい)北西の方角。戌(いぬ)と亥(い)の間であることから。
(出典:Wiktionary)
“乾”の解説
乾(けん)は八卦の一つ。卦の形はであり、三爻がすべて陽。または六十四卦の一つであり、乾為天。乾下乾上で構成される。
(出典:Wikipedia)
乾
常用漢字
中学
部首:⼄
11画
“乾”を含む語句
乾燥
乾酪
乾干
乾魚
干乾
乾涸
乾葡萄
乾飯
乾坤
乾物
乾草
乾枯
乾鮭
生乾
乾杯
乾菓子
乾菜
乾田
乾麺麭
乾声
...