“乾(かはか)” の例文
杤(とち)の実(み)は八月熟(じゆく)して落(おつ)るをひろひ、煮(に)てのち乾(かはか)し、手に揉(もみ)てあらき篩(ふるひ)にかけて渋皮(しぶかは)をさり、簀(す)に布(ぬの)をしきて粉(こ)にしたるをおき、よくならし水をうちてしめらせ
『おゝ、出来(でき)た。ぴち/\と刎(は)ねる……いや、恁(か)うあらうと思(おも)ふた……見事(みごと)なものぢや、乾(かはか)して置(お)くと押死(おつち)ぬべい、それ、勝手(かつて)に泳(およ)げ!』とひよいと、放(はふ)ると、濠(ほり)の水(みづ)へばちやりと落(お)ちた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)