ほし)” の例文
よく熱病になった時土用のうしの日にとっほして置いたどくだみ草を煎ずるとこういうような色になる。
不思議な鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
闘牛士はみんな、この牛の耳をほして貯めてる。これをたくさん持ってるほど名声ある闘牛士だ。ベルモントなんかには、何と素晴らしい牛のオレイハ蒐集コレクションがあることだろう!
ほしうどんの入っていた木箱をゆずってもらって、これを三代目の金庫としたが、この金庫も、三日目には、札で、すっかり底が浅くなってしまい、うっかり持ちあげると
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ホツとつき夫より皆々火鉢に寄て雪にぬれたるきぬなどほしながら郷右衞門云やうかく二方樣共首尾能ぬすみ出せしゆゑ明日は必定ひつぢやう御邸おやしきにて尋ねさがさん然すればかねて御邊が此處に住居せらるゝを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
噴水からは、とびきり上等のぶどう酒がふきだしていました。パン屋で一シリングの堅パンひとつ買うと、大きなビスケットを六つ、しかもほしぶどうのはいったのを、お景物けいぶつにくれました。
コスモスや影おどるなりほしむしろ
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
見て氣のどくにや思ひけん其衣類そのいるゐではさぞかし難儀なんぎなるべし麁末そまつなれども此方の衣服いふくかし申さん其衣類は明朝みやうてうまで竿さをにでも掛てほし玉へとのこる方なき心切なる言葉ことばに吉兵衞はます/\よろこび衣類を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それには山もりほしぶどう
まざあ・ぐうす (新字新仮名) / 作者不詳(著)