“ふくぞうり”の漢字の書き方と例文
語句割合
福草履100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その背後うしろには季節にかなわせた、八橋の景が飾ってあり、その前に若い娘太夫が、薄紫熨斗目のしめの振袖で、金糸銀糸の刺繍をしたかみしも福草履ふくぞうりを穿いたおきまりの姿で、巧みに縄をさばいていた。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
御駕籠脇は黒蝋くろろうの大小さした揃いの侍が高端折たかはしおり福草履ふくぞうりと、九尺おきにげたお小人こびとの箱提灯が両側五六十、鬼灯ほおずきを棒へさしたように、一寸一分のあがさがりもなく、粛々として練って来ました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
紺足袋こんたび福草履ふくぞうりでお前駆さきともで見廻って歩きます、お中屋敷は小梅で、此処これへお出でのおりも、未だお部屋住ゆえ大したお供ではございませんが、權六がお供をして上野の袴腰はかまごしを通りかゝりました時に
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)