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草履取
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ぞうりとり
ふりがな文庫
“
草履取
(
ぞうりとり
)” の例文
さても飯島様のお
邸
(
やしき
)
の
方
(
かた
)
にては、お妾お國が腹一杯の
我儘
(
わがまゝ
)
を働く
間
(
うち
)
、今度
抱
(
かゝ
)
え入れた
草履取
(
ぞうりとり
)
の
孝助
(
こうすけ
)
は、年頃二十一二にて色白の綺麗な男ぶりで
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
気味悪そうに提灯を突き出して
四方
(
あたり
)
を見廻しているのは、やはりこの人品骨柄のよい覆面の侍のお
伴
(
とも
)
をして来た
草履取
(
ぞうりとり
)
の
類
(
たぐい
)
であろうと見えます。
大菩薩峠:14 お銀様の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
武家やしきに住み、さむらいの飯をたべ始めてから数年、或いは何十年のしつけのうちに出来ているものだった。厩の小者から、
草履取
(
ぞうりとり
)
の端まで
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大抵藩士は身分により、一人二、三人の家来を連れており、
草履取
(
ぞうりとり
)
が弁当を持ったものだが、弁当を認めると『止まれ』といわれて中を検査された。
鳴雪自叙伝
(新字新仮名)
/
内藤鳴雪
(著)
次いで登城して
諸家
(
しょけ
)
の留守居に会う。従者は自ら
豢
(
やしな
)
っている若党
草履取
(
ぞうりとり
)
の外に、
主家
(
しゅうけ
)
から附けられるのである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
木下藤吉郎秀吉が信長の
草履取
(
ぞうりとり
)
となって草履を
懐
(
ふところ
)
に入れて
温
(
あたた
)
めた事をきい/\声で演説した。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
お
徒歩侍
(
かちざむらい
)
、目明し、
草履取
(
ぞうりとり
)
、槍持、御用箱なんどがバラバラと走って来て式台に平伏した。
名君忠之
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
草履取
(
ぞうりとり
)
木下藤吉郎の人相を占って、
此
(
こ
)
の者天下を取ると出たのに
愕
(
おどろ
)
き、占いの術のインチキなるに
呆
(
あき
)
れ、その場で
筮竹
(
ぜいちく
)
をへし折り
算木
(
さんぎ
)
を河中に捨て、廃業を宣言したそうであるが
第四次元の男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「いや、
草履取
(
ぞうりとり
)
などから、士分に成上がったりなどすると、すぐこうなるから始末がわるいよ。はははは」
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あっ」と言いさま駈け出すのを見送って、忠利が「怪我をするなよ」と声をかけた。
乙名
(
おとな
)
島徳右衛門、
草履取
(
ぞうりとり
)
一人、
槍持
(
やりもち
)
一人があとから続いた。主従四人である。
阿部一族
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「どうもおかしいぞ、あすこに
供待
(
ともま
)
ちをしているのは、ありゃたしかに神尾の
草履取
(
ぞうりとり
)
」
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「では、わしの屋敷へ来い。水汲みから、
草履取
(
ぞうりとり
)
を勤めあげたら、末は若党に取立ててやろう程に」
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やっと
草履取
(
ぞうりとり
)
に召使われましたのが運のはじめでございました。
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「や。そちはいつも、
胤舜
(
いんしゅん
)
御坊の供をしてみえる、宝蔵院の
草履取
(
ぞうりとり
)
ではないか」
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
草履取
(
ぞうりとり
)
が説明を申し上げると
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
履
常用漢字
中学
部首:⼫
15画
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
“草履”で始まる語句
草履
草履穿
草履袋
草履屋
草履持
草履表
草履下駄
草履片方