“供待”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ともまち77.8%
ともま22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もうおッつけ丑満うしみつだろうに、門内に、お客かごがあって、供待ともまちに、灯がついているので見ると、例の手で夜明しの客というわけか。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
青山へて見ると、玄関にくるまが二台程あつた。供待ともまちの車夫は蹴込けこみかゝつて眠つた儘、代助の通り過ぎるのを知らなかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
だが、その李逵と戴宗は、玄関の供待ともま部屋べやへ残しておいてずっと奥へ案内された。こよいのやかたは、また一だんと、ゆうべの席よりは奥ふかい。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いえ、彼處あすこ供待ともまちをしました、あのてあひみんな遊廓くるわのでござりますで、看板かんばんがどれも新地組合しんちくみあひしるし麗々れい/\いてござります。ねえさんたちが心着こゝろづけたでござりませう。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)