“ともまち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
供待93.3%
伴待6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大手の下馬先げばさきは、朝から、動かない馬と駕籠と、供待ともまちの人間で、うずまっていた。——見渡すかぎりの人間の霞である。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御帰おかえりッ。」と書生が通ずれば、供待ともまちの車夫、つくぼうて直す駒下駄を、爪先に引懸ひっかけつ、ぞろりとつまを上げて車に乗るを、物蔭よりおはしたのぞきて、「いつ見ても水が垂るようだ。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
長尻ながっちりの男だからドコへ行っても長かったが、何処でも俥を待たして置いたから、緑雨の来ているのは伴待ともまちや玄関や勝手で長々とそべってる緑雨の車夫で直ぐ解った。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)