“御帰”のいろいろな読み方と例文
旧字:御歸
読み方割合
おかえり40.0%
おかへ20.0%
おかへり20.0%
おんかえ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御帰おかえりッ。」と書生が通ずれば、供待ともまちの車夫、つくぼうて直す駒下駄を、爪先に引懸ひっかけつ、ぞろりとつまを上げて車に乗るを、物蔭よりおはしたのぞきて、「いつ見ても水が垂るようだ。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
昨夕ゆふべ何時いつ御帰おかへりでした。ついつかれちまつて、仮寐うたゝねをしてゐたものだから、ちつとも気が付きませんでした。——てゐる所を御覧になつたんですか、先生も随分ひとわるいな。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
御帰おかへりになつたら一日赤坂の別荘の方へ遊びにお出下いでください、ねえ。梅が好いのであります。それは大きな梅林が有つて、一本々々種の違ふのを集めて二百本もあるが、皆老木ばかり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ゆうしは浪のうえ御帰おんかえ御館おんやかた首尾しゅび如何いかゞ此方こなたにてはわすれねばこそおもいださずそろかしく
松の操美人の生埋:01 序 (新字新仮名) / 宇田川文海(著)