“出下”の読み方と例文
読み方割合
いでくだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
野口村長、其許の卒業席次を官報にて確め、当県出身者中随一の由、大喜びにて知らせにお出下いでくだされ、其許帰郷の上は祝賀会を催し度旨申出相成候。
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
御帰おかへりになつたら一日赤坂の別荘の方へ遊びにお出下いでください、ねえ。梅が好いのであります。それは大きな梅林が有つて、一本々々種の違ふのを集めて二百本もあるが、皆老木ばかり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
成程、それでは残念ですが、私も散歩はめます。散歩は罷めてこれから帰ります。帰つてお待申してゐますから、後に是非お出下いでくださいよ。よろしいですか、お宮さん、それでは後にきつとおいでなさいよ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)