“おかへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御歸60.0%
御帰20.0%
御返20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「やあ昨夜さくやは。いま御歸おかへりですか」と氣輕きがるこゑけられたので、宗助そうすけ愛想あいそなくとほぎるわけにもかなくなつて、一寸ちよつと歩調ほてうゆるめながら、帽子ばうしつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
昨夕ゆふべ何時いつ御帰おかへりでした。ついつかれちまつて、仮寐うたゝねをしてゐたものだから、ちつとも気が付きませんでした。——てゐる所を御覧になつたんですか、先生も随分ひとわるいな。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
詮議せんぎなしたれども何分知れず是はしらはずの事なりは文右衞門さんが不※ふとした出來心夫も無理むりとは思はずかく貧窮ひんきう致さるゝゆゑ如何に手堅てがたき人にても心のこまの狂ふのは是有これありうちなりさりとて其儘すてても置れず迷惑めいわくなすは我等のみ因て其百兩の金子は早々さう/\御返おかへし下されよすれば人の耳にもいらず内々事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)