“うわぞうり”の漢字の書き方と例文
語句割合
上草履100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「待て、あんな恰好で逃げ出す人間があるものか、トボトボと地獄へでも行く人の姿じゃないか。あッ上草履うわぞうりを履いたきりだ。八」
そこへ来ると、上草履うわぞうり綺麗きれいに一足脱ぎ揃えてあるのを見て、ホッと安心したような思い入れで、外からそっと障子を引き
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
云うより早く、彼女は木履サボも穿かずに、上草履うわぞうりを突かけたままで不意に外へ飛びだすと、駆けるようにして真直に停車場のある町の方へ行った。
情状酌量 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)