“スリッパー”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
上靴57.1%
上履14.3%
上草履14.3%
草鞋14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
体を半分廊下へ出し、うつむいて上靴スリッパーを穿こうとしている佃の姿が伸子のところから見えた。
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
兄の二階へ上がる足音はそれほど強くはなかったが、いつでも上履スリッパーを引掛けているため、ぴしゃぴしゃする響が、下からよく聞こえた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この間まで始終しじゅう上履スリッパーの音をぴしゃぴしゃ云わして歩いていたが、この二三日まるで顔を見せないので、三沢も自分も、どうかしたのかねぐらいはうわさし合っていたのである。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
自分は例のごとくひややかに重い音をさせる上草履スリッパーの音を一つずつ聞いて、最後にどんと締まるドアの響に耳を傾けた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
○同郡学甲庄の新作の草鞋スリッパーを見て
台湾の民芸について (新字新仮名) / 柳宗悦(著)