“うはぐつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
上靴33.3%
上履33.3%
上屐16.7%
上沓16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丁度ちやうど其時そのときにははひつてたのは、いましもまちあさつて猶太人ジウのモイセイカ、ばうかぶらず、跣足はだしあさ上靴うはぐつ突掛つツかけたまゝ、にはほどこしちひさいふくろげて。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
淡紅色ときいろ紋絽もんろ長襦袢ながじゆばんすそ上履うはぐつあゆみゆる匂零にほひこぼして、絹足袋きぬたびの雪に嫋々たわわなる山茶花さざんかの開く心地す。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
四時半にはモウ共立病院の室々へやへや洋燈ランプの光が華やぎ出して、上屐うはぐつの辷る程拭込んだ廊下には食事の報知しらせの拍子木が軽い反響を起して響き渡つた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
一杯煮てさへ下されば好いのですよ。それからわたしに上沓うはぐつをお貸なすつて。