“スリッパ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:すりっぱ
語句割合
上靴33.3%
上履16.7%
上穿16.7%
床靴16.7%
枕木16.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は耳をそばだてて彼の上靴スリッパしずかに階段をのぼって行く音を聞いた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
寝台ベッドの上に懊悩しているのも堪え難く、仕舞いには上靴スリッパをつっかけて、私は寝衣ねまき姿のまま、寝室の中をグルグルと歩き廻っていたが、ええクソー! 思い切って自分のこの富の力をもって
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
長くいた引きずその、二枚重ねのつまさきは、柔らかい緑色の上履スリッパつまさきにすっとなびいている、紫の被衣ひふのともいろのひもは、小高い胸の上に結ばれて、ゆるやかに長く結びさげられている。
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
部屋着らしいドレスに上穿スリッパをはいていたからだ。
纔かに膝頭に届いて居る短いお納戸なんど裳裾もすその下は、靴足袋も纒わぬ石膏のような素足に肉色の床靴スリッパを穿き、溢れるようにこぼれかゝる黒髪を両肩へすべらせて、油絵の通りの腕環に頸飾りを着け、胸から腰のまわりへかけて肌をひしと緊めつけた衣の下にはしなやかな筋肉の微動するのが見えて居る。
少年 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
日を追うて枕木スリッパの数はふえ鉄路は伸びた
サガレンの浮浪者 (新字新仮名) / 広海大治(著)