娼妓こども)” の例文
随分娼妓こども達には能くしてやる楼主でございますが、花里のように強情ばかり張って申すことを聞分きゝわけませんから、今は意地になって居ります。
この小主水の部屋から妹分で此のごろ突出つきだされた一人の娼妓こどもは、これも大阪もので大家たいけの娘でございましたが、うちの没落に身を苦界くがいに沈め、ごとに変る仇枕あだまくらあした源兵衛げんべえをおくり
これが昔でございますと、当人がなんと申そうとも、楼主の圧制で身請させて仕舞うのでげすが、当今の有難さは金を出して抱えている娼妓こどもだと云って、楼主の自由にすることは出来ません。