“はんぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
判然90.0%
汎然5.0%
颿然5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見天に耳なしと雖も是をきゝ正邪せいじや判然はんぜんたるは天道の照し給ふ處なり其罪成ぬ九助が無實は今日顯然げんぜんたる上からは出牢しゆつらう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
固有派にては、甲人に於ける天命も、乙人に於ける天命も、汎然はんぜん漠然ばくぜんとして一なるが如く、平等の理はあれども、差別の實なし。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
よしよし、楼閣の割れ目の沢を登らば、登られぬことなしと見当を付け、昨日の一行に、榊原与七郎氏という測量家と人夫とが加わりてまさに発せんとせしに、水姓吉蔵氏颿然はんぜんとして来る。
層雲峡より大雪山へ (新字新仮名) / 大町桂月(著)