トップ
>
判然
>
はつき
ふりがな文庫
“
判然
(
はつき
)” の例文
自分自身にも
判然
(
はつき
)
りと云ひ聞かせるつもりで、富岡との思ひ出ばかりに引きずられてゐてはならないと思つた。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
隣りの部屋では、寄りあひでもあるのか、四五人の話しあふ声が
襖
(
ふすま
)
ごしに聞えた。小降りの雨のなかに、
判然
(
はつき
)
りとした山脈が見えた。
硯
(
すゞり
)
をたてたやうな山容である。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
賑やかな市場の呼び声が風の工合か
判然
(
はつき
)
りと聞える。富岡はゆき子の頭髪に唇をつけたが、自分の心にはさうした事が、芝居じみてむなしい事をしてゐるやうに思へた。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
“判然”の意味
《名詞》
判然(はんぜん)
はっきりとよくわかること。
《形容動詞》
はっきりとよくわかるさま。
(出典:Wiktionary)
判
常用漢字
小5
部首:⼑
7画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“判”で始まる語句
判
判明
判官
判断
判斷
判切
判事
判人
判別
判定