“消圧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けお75.0%
けを25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゴウという凄じい音の時には、それに消圧けおされて聞えぬが、スウという溜息のような音になると、其が判然はっきりと手に取るように聞える。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
競立きそいたった馬のひづめの音、サーベルの響、がやがやという話声に嗄声しゃがれごえ消圧けおされて——やれやれ聞えぬと見える。
周三は、何と云ふ譯もなく此の音と響とを聞き分けて見やうと思ツて、じつと耳を澄ましてゐると、其の遠い音と響とを消圧けをして、近く、邸内の馬車廻ばしやまはし砂利じやりきしむ馬車のわだちの音がする。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)