消圧けお)” の例文
ゴウという凄じい音の時には、それに消圧けおされて聞えぬが、スウという溜息のような音になると、其が判然はっきりと手に取るように聞える。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
競立きそいたった馬のひづめの音、サーベルの響、がやがやという話声に嗄声しゃがれごえ消圧けおされて——やれやれ聞えぬと見える。
その爺は不毛の荒地をたけり狂う風の音にとかく消圧けおされがちな声で、一同の者に聖降誕祭の歌を唄ってやっていた。それは彼が少年時代の極く古い歌であった。一同の者は時々声を和して歌った。