兎角とかう)” の例文
兎角とかうするうちに半紙八つ切りの料の紙、小さく折られたるが雲形塗のお盆の上にうづたかくなりぬ。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
兎角とかう思案する程に、心の誠をあらはして、助の綱をわれに投げ掛けしはエリスなりき。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)