“さゆう”の漢字の書き方と例文
語句割合
左右100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二仕掛を左右さゆうげんに下し終り手を拭いてえんを吹く時。後の方には、船頭の鈴を弄する声す。亦投綸とうりんに取りかかりたるを知る。
大利根の大物釣 (新字新仮名) / 石井研堂(著)
林の道が三ツまたにわかれているところへくると、その左右さゆうにも、ふたりの人間がかがんでいて、足音を聞くとともに、ムクッとうごいたよう……
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
建付けの悪い戸を開けて、薄明りの中へ顔を出したのは、四十左右さゆうの大男、汚い寝巻姿、灯も何にもないのは、眼の見えない者の気楽さでしょう。