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兎角
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とかく
ふりがな文庫
“
兎角
(
とかく
)” の例文
一人旅の心安さに朝の出立は
兎角
(
とかく
)
遅くなり勝だ。寝覚の里の南はずれまで行くと、教えられた通り駒ヶ岳登山道と書いた杭があった。
木曽駒と甲斐駒
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
兎角
(
とかく
)
するうちに馬車は早やクリチーの坂を登り其外なる
大通
(
おおどおり
)
を横に切りてレクルース
街
(
まち
)
に入り約束の番地より少し手前にて停りたり
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
今更
兎角
(
とかく
)
の
執成
(
とりな
)
しは御聴入れも
可無之
(
これなかるべく
)
、重々御立腹の段
察入
(
さっしいり
)
候え共、
聊
(
いささ
)
か存じ寄りの儀も
有之
(
これあり
)
、近日美佐子同道
御入来被下間敷候哉
(
ごじゅらいくだされまじくそうろうや
)
蓼喰う虫
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
兎角
(
とかく
)
は
一押
(
いちおし
)
、と
何處
(
どこ
)
までもついて
行
(
ゆ
)
くと、
其
(
そ
)
の
艷
(
えん
)
なのが
莞爾
(
につこり
)
して、
馭者
(
ぎよしや
)
には
知
(
し
)
らさず、
眞白
(
まつしろ
)
な
手
(
て
)
を
青
(
あを
)
い
袖口
(
そでくち
)
、ひらりと
招
(
まね
)
いて
莞爾
(
につこり
)
した。
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
近代の女性はなかなか
巧利
(
こうり
)
的な所もあって
兎角
(
とかく
)
利害の
打算
(
ださん
)
の方が感情よりも先に立って利害得失を無視してどこまでも自分の感情を
新時代女性問答
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
此福一はとしわかけれど
俳諧
(
はいかい
)
もざれ哥をもよむものなれば、あるじ、こはおもしろしとて
兎角
(
とかく
)
がかきたるをよませてきけば、そのうたに
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「あそこに茂った
矢筈
(
やはず
)
ぐさが、
兎角
(
とかく
)
そこらにはびこりますが、
聊
(
いささ
)
かのこしてその
外
(
ほか
)
を刈りとりましてよろしゅうござりますか?」
艶容万年若衆
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
ついぞ
學資
(
がくし
)
と
云
(
い
)
ふ
問題
(
もんだい
)
を
頭
(
あたま
)
に
思
(
おも
)
ひ
浮
(
うか
)
べた
事
(
こと
)
がなかつたため、
叔母
(
をば
)
の
宣告
(
せんこく
)
を
受
(
う
)
けた
時
(
とき
)
は、
茫然
(
ぼんやり
)
して
兎角
(
とかく
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
さへ
出來
(
でき
)
なかつたのだと
云
(
い
)
ふ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
右の件々御報の
旁
(
かたがた
)
此
(
かく
)
の如くに御座候。当年は
兎角
(
とかく
)
不順の気候御保重成され可く候。頓首不宣。五月十三日。毅堂宣拝。春濤森賢契。
梧右
(
ごゆう
)
。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
と
書認
(
かきしたゝ
)
め有ける故夫なら
翌日
(
あす
)
又
(
また
)
是
(
これ
)
を
持
(
もた
)
せて取に上ますが
田舍者
(
ゐなかもの
)
は
兎角
(
とかく
)
迷路
(
まごつき
)
易
(
やす
)
き故下谷と云ても
分
(
わか
)
らぬことが有つて
間取
(
ひまどる
)
から大屋さんの名を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
公子二人は美服しているのに、温は独り汚れ
垢
(
あか
)
ついた
衣
(
きぬ
)
を着ていて、
兎角
(
とかく
)
公子等に
頤使
(
いし
)
せられるので、妓等は初め
僮僕
(
どうぼく
)
ではないかと思った。
魚玄機
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
神経説を完全に証拠立てたなどと
大
(
おおい
)
に得意がって居ましたが、
兎角
(
とかく
)
、偏狭な性質に陥り易い学者たちは、容易にそれを認めるに至りません。
人工心臓
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
一座はそれについて重大なる責任を思いながらも、昨日の惨劇におびえ切って
兎角
(
とかく
)
、議案にまとまりがつかない様子であった。
国際殺人団の崩壊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
兎角
(
とかく
)
する
程
(
ほど
)
に
結
(
むす
)
びの
綱
(
つな
)
は
解
(
と
)
かれて、
吾等
(
われら
)
兩人
(
りやうにん
)
を
乘
(
の
)
せたる
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
は、
遂
(
つひ
)
に
勢
(
いきほひ
)
よく
昇騰
(
しようたう
)
をはじめた。
櫻木大佐等
(
さくらぎたいさら
)
は
一齊
(
いつせい
)
にハンカチーフを
振
(
ふ
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
いや
勿論
(
もちろん
)
、これには
御主
(
おんあるじ
)
の
擁護
(
おうご
)
もあらうて。
自分
(
じぶん
)
の
言
(
い
)
ふことは、
兎角
(
とかく
)
出放題
(
ではうだい
)
になる、
胸一杯
(
むねいつぱい
)
に
悦
(
よろこび
)
があるので、いつも
口
(
くち
)
から
出
(
で
)
まかせを
饒舌
(
しやべ
)
る。
浮浪学生の話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
「まア御立派でございますこと。」と、
兎角
(
とかく
)
かう言ふものを見たがる妻は、一尺ばかり開いたまゝになつてゐた襖から顏を突き出して言つた。
ごりがん
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
稽古
(
けいこ
)
は
引取
(
ひきと
)
つてからでも
充分
(
じうぶん
)
させられるから
其心配
(
そのしんぱい
)
も
要
(
い
)
らぬ
事
(
こと
)
、
兎角
(
とかく
)
くれさへすれば
大事
(
だいじ
)
にして
置
(
お
)
かうからと
夫
(
それ
)
は
夫
(
それ
)
は
火
(
ひ
)
のつく
樣
(
やう
)
に
催促
(
さいそく
)
して
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
英人が
先
(
ま
)
づ運輸通商の便を計つて新領土の民心を収めようとする
遣口
(
やりくち
)
は
兎角
(
とかく
)
武断の
荒事
(
あらごと
)
に偏する日本の新領土経営と比べて大変な相違である。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
東国人の近藤勇としては、尤もな言ひ分で、
蓋
(
けだ
)
し池田屋事変は、当時
兎角
(
とかく
)
軽視され勝ちの、関東男児の意気を、上方に示したものと云つてよい。
大衆維新史読本:07 池田屋襲撃
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
兎角
(
とかく
)
男は不愉快らしく、人家の壁に沿うて歩いていて、面白げに
往来
(
ゆきき
)
する
人達
(
ひとたち
)
に触れないようにしているので、
猶更
(
なおさら
)
押し隔てられ
易
(
やす
)
いのである。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
未来のことをあてにしてゐますと、
兎角
(
とかく
)
、何事に会つても直ぐその事ばかり気になつて自分の当面の事よりも、はやく其処にゆきつかうとあせる。
男性に対する主張と要求
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
妾はスペインでロダンさんに約束したことは
兎角
(
とかく
)
流れ勝だったのですが、ジョージ・佐野はそれについてとらえ難い不安に襲われていたようです。
バルザックの寝巻姿
(新字新仮名)
/
吉行エイスケ
(著)
兎角
(
とかく
)
東京東京と
難有
(
ありがた
)
さうに騒ぎまはるのはまだ東京の珍らしい
田舎者
(
ゐなかもの
)
に限つたことである。——さう僕は確信してゐた。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ロシア人という奴は
兎角
(
とかく
)
そうで、自分より一級でも位の上の人間には、
躍起
(
やっき
)
になって接近したがり、伯爵や公爵にちょっと会釈でもして貰える方が
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
『誰やらが云うた——真っすぐにあるけば人に突き当り……と。世間は
兎角
(
とかく
)
、程よく、よろけて歩くのがよろしいよ』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
が、世の中の出来事は
兎角
(
とかく
)
志とはちぐはぐになって
食違
(
くいちが
)
いたがるものであった。室町の停留場は
直
(
す
)
ぐに近付いた。
乗合自動車
(新字新仮名)
/
川田功
(著)
食堂を出た頃から晴代は
兎角
(
とかく
)
木山の姿を見失ひがちで、二番目の
綺堂物
(
きだうもの
)
の開幕のベルが鳴りわたつたところで、多分木山がもう座席で待つてゐるだらうと
のらもの
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
彼は中々の
横着者
(
おうちゃくもの
)
で、
最初
(
はじめ
)
は
兎角
(
とかく
)
に自分の素性来歴を包もうと企てたが、要するに
其
(
そ
)
れは彼の不利益に
終
(
おわ
)
った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
人間
(
にんげん
)
と
申
(
もう
)
すものは
兎角
(
とかく
)
自分
(
じぶん
)
の
力
(
ちから
)
一つで
何
(
なん
)
でもできるように
考
(
かんが
)
え
勝
(
が
)
ちでございますが、
実
(
じつ
)
は
大
(
だい
)
なり、
小
(
しょう
)
なり、
皆
(
みな
)
蔭
(
かげ
)
から
神々
(
かみがみ
)
の
御力添
(
おちからぞ
)
えがあるのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
あなたが(このあなたがは、とても
字
(
じ
)
では
表
(
あら
)
はせないけれど、
語氣
(
ごき
)
を
強
(
つよ
)
めて
言
(
い
)
つているのですよ)
兎角
(
とかく
)
まあちやんの
聲
(
こゑ
)
に
母親
(
はゝおや
)
らしい
注意
(
ちうい
)
をひかれがちなのを
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
一つは性質から、一つは境遇から、
兎角
(
とかく
)
苦悩の多い過去が、ほんの若年ですら私の人生には長く続いてゐた。
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
部屋へ来ては気休めに成るやうなことを言つて聞かせ、廊下へ出てはキヤツキヤツと笑ひ騒ぐ女中達に
取繞
(
とりま
)
かれながらも、夫人の耳は
兎角
(
とかく
)
患者の噂に傾いた。
灯火
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
製薬には
兎角
(
とかく
)
徳利
(
とくり
)
が
入用
(
にゅうよう
)
だから、丁度
宜
(
よろ
)
しい、塾の
近所
(
きんじょ
)
の
丼池筋
(
どぶいけすじ
)
に
米藤
(
こめとう
)
と云う酒屋が塾の
御出入
(
おでいり
)
、この酒屋から酒を取寄せて、酒は
飲
(
のん
)
で
仕舞
(
しまっ
)
て徳利は
留置
(
とめお
)
き
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「なにネ、若い方は
兎角
(
とかく
)
耻づかしいもんですよ、まア其の
間
(
うち
)
が人も花ですからねエ——松島さん、たまには、
老婆
(
おばあ
)
さんのお酌もお珍らしくて
可
(
よ
)
う御座んせう」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
あんた方は
兎角
(
とかく
)
つまらない事を
穿
(
ほじ
)
くり出しては人を嫌がらせる癖がありますね。ええ、私はドルガンは虫が好かなかったのです。何う云う訳か気が合わないでね。
赤い手
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
我々の、未だ完全に世界化されない生活感情では、
兎角
(
とかく
)
外国で起った事は、まるで異った遊星に生じた現象ででもあるかのような、間接さを以て、一般に迎えられる。
アワァビット
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
『不自由もあるまいが、独り者というのは
兎角
(
とかく
)
その不自由勝ちのもので——』と、水を向けてみた。
縁談
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
エヽ
当今
(
たゞいま
)
の
華族様
(
くわぞくさま
)
とは
違
(
ちが
)
ひまして、今を
去
(
さ
)
ること三十
余年前
(
よねんぜん
)
、
御一新頃
(
ごいつしんごろ
)
の
華族様故
(
くわぞくさまゆゑ
)
、まだ
品格
(
ひん
)
があつて、
兎角
(
とかく
)
下情
(
かじやう
)
の
事
(
こと
)
にはお
暗
(
くら
)
うござりますから、
何事
(
なにごと
)
も
御近習任
(
ごきんじゆまか
)
せ。殿
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その中間の姿即ち粉体や膠質の性質は
兎角
(
とかく
)
物理的な研究の範囲外に取り残されている傾向がある。
霜柱と白粉の話
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
関西では
兎角
(
とかく
)
、ジャワ、ブラジル系のコーヒーが多いのに、此の店のは、モカの香り。そして、洋菓子も、流石に老舗を誇るだけに、良心的で、いいものばかりだった。
神戸
(新字新仮名)
/
古川緑波
(著)
兎角
(
とかく
)
日本人という奴の国民性が然らしむるのか、無料理髪券でも謎をかけたように思われ勝ちな気がして、本姓を名乗る気になれないのは、敢て僕ばかりではあるまい。
青バスの女
(新字新仮名)
/
辰野九紫
(著)
自分
(
じぶん
)
の一
時
(
じ
)
の
心理
(
しんり
)
を
標準
(
へうじゆん
)
とし、
之
(
これ
)
を
正
(
たゞ
)
しいものと
獨斷
(
どくだん
)
して、
他
(
た
)
の一
時
(
じ
)
の
心理
(
しんり
)
を
否認
(
ひにん
)
することは
兎角
(
とかく
)
誤妄
(
ごもう
)
に
陷
(
おちい
)
るの
虞
(
おそ
)
れがある。これは
大
(
おほい
)
に
考慮
(
かうりよ
)
しなければならぬ
事
(
こと
)
である。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
兎角
(
とかく
)
こんな誤謬をいつまでも固執して目醒めぬものは、主として俳人である。俳人は歌ヨミよりは精しく草木を識ってはいるが、しかしその字面に対しては存外無学である。
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
舞踏も不承不承、話も
兎角
(
とかく
)
滅入り勝ちで、お通夜のような、重い心持が
室
(
へや
)
の中に漲ります。
踊る美人像
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
兎角
(
とかく
)
は胸迫りて最後の会合すら
辞
(
いな
)
み候心、お察し被下度候、新橋にての別離、
硝子戸
(
ガラスど
)
の前に立ち候毎に、茶色の帽子うつり候ようの心地致し、今
猶
(
なお
)
まざまざと御姿見るのに候
蒲団
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
兎角
(
とかく
)
のふるまいをもとより快からず思って、両人力をあわせ一勝負して亡師の
鬱憤
(
うっぷん
)
をはらそうとはかり、ついに北条家の検使を受け、江戸両国橋で小熊と兎角立ち会い、小熊
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
上
(
のぼ
)
りかけしが梅花道人
兎角
(
とかく
)
に行なづむ樣子に力餅の茶店に風を入れ
此
(
こゝ
)
にて下駄を捨てゝ道人と露伴子は
草鞋
(
わらじ
)
となりしが我と太華山人は此の下駄は我々の
池月摺墨
(
いけづきするすみ
)
なり木曾の山々を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
人間という奴は
兎角
(
とかく
)
我身に
引較
(
ひきくら
)
べて人の心を推しはかるもので、その結果一度誤った判断を下すと仲々間違いに気がつかぬものですよ。又幽霊を現す手順もうまく行っていました。
幽霊
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
都へ行つて将門の横暴を訴へ、天威を
藉
(
か
)
りてこれを
亡
(
ほろ
)
ぼさうといふのである。将門はこれを
覚
(
さと
)
つて、貞盛に
兎角
(
とかく
)
云ひこしらへさせては面倒であると、急に百余騎を
率
(
ひき
)
ゐて追駈けた。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
兎角
(
とかく
)
は年長の人々を不快がらせずに、出来る
丈
(
だけ
)
の事をなすといふに
止
(
とど
)
め
度者
(
たきもの
)
と存じ候。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
“兎角”の意味
《名詞》
兎の角。ありもしないこと。
(出典:Wiktionary)
兎
漢検準1級
部首:⼉
7画
角
常用漢字
小2
部首:⾓
7画
“兎角”で始まる語句
兎角子