“引較”の読み方と例文
読み方割合
ひきくら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は電池の切れかけている私の電燈に引較ひきくらべて、その蓄電装置らしい冴え返った光芒を羨ましく思った。
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
私は今また我に還つた。眼前の光景と引較ひきくらべて我身が一層みじめに、絶望的に思はれて來た。
人間という奴は兎角とかく我身に引較ひきくらべて人の心を推しはかるもので、その結果一度誤った判断を下すと仲々間違いに気がつかぬものですよ。又幽霊を現す手順もうまく行っていました。
幽霊 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)