“ひきくら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引較62.5%
引比37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人間という奴は兎角とかく我身に引較ひきくらべて人の心を推しはかるもので、その結果一度誤った判断を下すと仲々間違いに気がつかぬものですよ。又幽霊を現す手順もうまく行っていました。
幽霊 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
手近てぢかところ引較ひきくらべる……一寸ちよつと伊豆いづ大仁おほひとつたがしたのである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
自国の国民性に引比ひきくらべて、日本人もその点で間もなくをあげるものと思い込んでいた。ところが、最近、各方面から集まって来る秘密情報は、彼のこの確信をぐらつかせるようなものばかりである。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)