こう)” の例文
釣道の極意を得ざりしを惜むなり。と、さまこうさまに、苦悶し、懊悩し、少時は石像木仏の如し。船頭、余り気を落せるを見て
大利根の大物釣 (新字新仮名) / 石井研堂(著)
小「いえ/\狼藉者が参って兎やこう申せば、この引金をガチリと押せば玉がパチンと出て、貴方の鳩尾辺みぞおちあたりあたるように……」
内務省のお世話が届き過ぎて、神社合併がの、風致林ふうちりんこうのと、面倒な事だ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
是非四日まで辛抱せんかと、さまこうさま思ひ煩ひし上句あげく、終に四日の方に勝たれ、力無く障子を立て、又元の座に直りぬ。
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)