“真四角”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞四角
読み方割合
まっしかく69.2%
ましかく15.4%
まつしかく7.7%
まッしかく7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かばかりなる巨象の横腹をば、真四角まっしかくに切り開きて、板を渡し、ここのみ赤きせんを敷詰めて、踊子が舞の舞台にいたし候。
凱旋祭 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
窻多く、しかもみなとざしたる真四角ましかく煙艸工場たばここうば
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
はしつめ浮世床うきよどこのおぢさんにつかまつて、ひたひ真四角まつしかくはさまれた、それで堪忍かんにんをして追放おつぱなしたんださうなのに、けてると、また平時いつもところ棒杭ぼうぐひにちやんとゆわへてあツた。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
南天の下に手水鉢ちょうずばちが見えるあたりから、雨戸を三枚ばかり繰った、奥が真四角まッしかくに黒々と見えて、蚊帳の片端の裾が縁側へあふれて出ている。ト見る時、また高らかにひぐらしが鳴いた。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)