“大荒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおあ60.0%
おおあれ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
盆ゴザも、場銭も、火鉢も、煙草も、手あたり次第に取って海へ投げ込む大荒おおあれの勇者が現われました。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
さんざん大荒おおあれに荒れたあとで、ふいとまたかみなりがやんで、あらしがしずまって、なつがしらしらとけかかりました。三上山みかみやまがやさしい紫色むらさきいろかげそらにうかべていました。
田原藤太 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ところが、九月半ば頃、大荒おおあれの海をのり切って船が大阪港へ入った時、一通の電報が彼を待ち受けていた。
秋空晴れて (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
先ず亀川かめがわ温泉を過ぎて血の池地獄を見た。十年に一度大活動をはじめるそうで、今年が丁度その十年目に当たり、大荒おおあれに荒れるそうである。今朝も大活動をやったとのことである。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)