“おおあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大暴37.5%
大荒37.5%
大在12.5%
大有12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とある通り、初夏とはいえ、尾濃びのう大暴おおあれのあとで、気象一変し、急激に暑くなって、炎日くような日であったと思われる。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さんざん大荒おおあれに荒れたあとで、ふいとまたかみなりがやんで、あらしがしずまって、なつがしらしらとけかかりました。三上山みかみやまがやさしい紫色むらさきいろかげそらにうかべていました。
田原藤太 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
大在おおありなの。そのね、結婚しようっていう人が、愛してくれるってところまで、まだ行っていないの。私に対して、ただ遊び相手みたいな気持しか持ってくれないんだもの。それが、しゃくなの。」
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「うんにゃ、こっちはまだ大有おおありだ」と憎々にくにくしげにあごをしゃくり「貰いたいものを貰ってゆかねば、日本へ帰ってきた甲斐がねえや。——」
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)