大荒おおあれ)” の例文
ところが、九月半ば頃、大荒おおあれの海をのり切って船が大阪港へ入った時、一通の電報が彼を待ち受けていた。
秋空晴れて (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
先ず亀川かめがわ温泉を過ぎて血の池地獄を見た。十年に一度大活動をはじめるそうで、今年が丁度その十年目に当たり、大荒おおあれに荒れるそうである。今朝も大活動をやったとのことである。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)