“鉄梁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ビーム66.7%
てつりょう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
広々とした深い地下を掘り返して、縦横に鉄柱がそばだち、鉄梁ビームや鉄筋が打ち込まれて、地下工事が施されているのです。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
トップ・ラインの女工たちが、蓋を揃えたり、数えたりしながら何か歌っている声が、どうかした機械の轟音のひけ間に聞えた。——天井の鉄梁ビームが機械の力にえて、見えない程揺れた。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
重々しく揺れまわっている鉄梁てつりょうには難なく引綱が結びつけられた。そして一男は残った綱のたまを、監督を中心に群がっている人たちの真中へ手際よく投げおろした。
秋空晴れて (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
少年は今まで立っていた板張いたばりから出はずれると、ことさらに手で平均をとる様子もなく、両足をならべて立つはばもない鉄梁てつりょうつたって、ひょいとビルディングの一番外側になっている鉄桁てつげたに足をのせた。
秋空晴れて (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)