“膳夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かしはで40.0%
かしわで40.0%
ぜんぷ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここに八十建に宛てて、八十膳夫かしはでけて、人ごとにたち佩けてその膳夫かしはでどもに、誨へたまはく、「歌を聞かば、一時もろともに斬れ」とのりたまひき。
身屋むや贄殿にえどのの二つのすみには松明が燃えていた。一人の膳夫かしわでは松明のほのおの上で、鹿の骨をあぶりながら明日の運命を占っていた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
昔は膳夫ぜんぷをかしはでと言ひ歌にも「旅にしあればしいの葉に盛る」ともあれば食物を木の葉に盛りし事もありけんを、今の世に至りてなほ五日のかしは餅ばかりその名残なごりをとどめたるぞゆかしき。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)