“膳棚”の読み方と例文
読み方割合
ぜんだな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甲給仕 疊椅子たゝみいす彼方あっちへ、膳棚ぜんだなもかたづけて。よしか、そのさらたのんだ。おいおい、杏菓子あんずぐわし一片ひときれだけ取除とっといてくりゃ。
片方の壁の前には漆塗りの帳箪笥が据ゑられて、真鍮の金具が新しく光って居る。その傍には低い膳棚ぜんだなが、これも未だ新しくて漆の香がとれないやうに見えた。
奥間巡査 (新字旧仮名) / 池宮城積宝(著)
四脚の塗つた椅子と、卓子テエブル一個、柱時計、二三の食器とお皿、陶器のお茶の道具の一揃ひとそろひなどの這入つた膳棚ぜんだなのついてゐる白塗の壁と、砂を撒いた床の小さな部屋。