“かしわで”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
拍手54.2%
柏手39.0%
膳夫3.4%
1.7%
膳臣1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうした蔭口を、時には故意わざと聞えよがしに云うのを耳にしながら、平然として告別式に列席し、納骨式に拍手かしわでって祝詞のりとげる彼だ。
むかでの跫音 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
蛭子えびす神社の大鳥居の前で、瞑目めいもくして、勿体もったいらしく、柏手かしわでをポンポン打っていた胡蝶屋豆八は、うしろから、軽く背中をたたかれた。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
よしやその部長たる高橋朝臣は真に大彦命の後であったとしても、その部下たる膳夫かしわで輩には、調理に長じた先住民の後の少からぬことを認めたい。
手長と足長:土蜘蛛研究 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
このうちワカヤマトネコ彦オホビビの命は天下をお治めなさいました。その兄、大彦の命の子タケヌナカハワケの命は阿部の臣等の祖先です。次にヒコイナコジワケの命はかしわでの臣の祖先です。
この御世に田部をお定めになり、また東國の安房の水門みなとをお定めになり、またかしわでの大伴部をお定めになり、また大和の役所をお定めになり、また坂手の池を作つてその堤に竹を植えさせなさいました。
太子たいしのおきさき膳臣かしわできみといって、それはたいそうかしこくておうつくしいかたでしたから、御夫婦ごふうふのおなかもおむつましゅうございました。あるときふと太子たいしはおきさきかって
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)