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はくしゆ
爰に
於いてか
滿座悉く
拍手喝釆しました、それは
眞に
王樣が
其日に
仰せられた
中の
最も
巧みなるお
言葉でした。
「
勘次さん
等見てえなゝ、ありや
勘定にやへえんねえもんだんべか」と
呶鳴つたものがあつた。
此の
唐突な
發言で
暫く
靜止して
居た
彼等は
俄に
威勢が
出て
拍手した。
昌黎信とせず、
審に
其の
仔細を
詰れば、
韓湘高らかに
歌つて
曰く、
青山雲水の
窟、
此の
地是れ
我が
家。
子夜瓊液を
飱し、
寅晨降霞を
咀ふ。
琴は
碧玉の
調を
彈じ、
爐には
白珠の
砂を
煉る。