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平
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たひらか
ふりがな文庫
“
平
(
たひらか
)” の例文
愛讀の書物の金文字がきら/\輝く。野に積つた雪のやう。
平
(
たひらか
)
に皺一つない幾帖かの原稿紙の
面
(
おもて
)
に、小さな唐獅子の文鎭が鮮な影を描いてゐる。
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
われは辛うして虫などのはふがごと行くに、常は
平
(
たひらか
)
なる方も、壁崩れて土など高うなりて歩み苦し。しばしありて囲に来ぬ。せうとの君、娘など共にゐたり。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
それが其頃大阪に居た慶喜公の耳に聞えた。そこで公は心
大
(
おほい
)
に
平
(
たひらか
)
ならず、更に薩長彈劾の奏を
上
(
たてま
)
つる、さアそんな事を聞くと江戸でもじツとしては居られない。
兵馬倥偬の人
(旧字旧仮名)
/
塚原渋柿園
、
塚原蓼洲
(著)
此石山の川岸に
臨
(
さしかゝ
)
れる所に
奇
(
めづら
)
しき石あり、其
形
(
かた
)
ち
磨磐
(
ひきうす
)
の如く、上下
平
(
たひらか
)
にして
周
(
めぐり
)
は三角四角五角八角等にして、
石工
(
いしや
)
の切立し如く、色は青黒し。是を掘出したる
跡
(
あと
)
もありて
洞
(
ほら
)
のごとし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
この乱流の間に
横
(
よこた
)
はりて高さ二丈に余り、その
頂
(
いただき
)
は
平
(
たひらか
)
に
濶
(
ひろが
)
りて、
寛
(
ゆたか
)
に百人を立たしむべき
大磐石
(
だいばんじやく
)
、風雨に
歳経
(
としふ
)
る
膚
(
はだへ
)
は
死灰
(
しかい
)
の色を成して、
鱗
(
うろこ
)
も添はず、毛も生ひざれど、
状
(
かたち
)
可恐
(
おそろ
)
しげに
蹲
(
うづくま
)
りて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
されど我心は遂に全く
平
(
たひらか
)
なること能はざりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
此石山の川岸に
臨
(
さしかゝ
)
れる所に
奇
(
めづら
)
しき石あり、其
形
(
かた
)
ち
磨磐
(
ひきうす
)
の如く、上下
平
(
たひらか
)
にして
周
(
めぐり
)
は三角四角五角八角等にして、
石工
(
いしや
)
の切立し如く、色は青黒し。是を掘出したる
跡
(
あと
)
もありて
洞
(
ほら
)
のごとし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“平”の意味
《名詞》
(たいら)でこぼこのない様子。突出や沈降のない様子。
(たいら)でこぼこのない土地。
(ひら)特別な地位を持っていない様子。接頭語的にも使用される。
(なみ)平均的。標準的。或いは平均値や標準に近い様子。優れても劣ってもいない様子。
(出典:Wiktionary)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
“平”を含む語句
平常
平生
平和
平素
平日
大平
平伏
扁平
平等
平均
平坦
平安
平地
平時
平癒
平相国
北平
地平
真平
不平
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