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『捨吉』
ふりがな文庫
『
捨吉
(
すてきち
)
』
星はない 風もたえた 人ごえも消えた この驛を出た列車が すでに山の向うで 溜息を吐く 白いフォームに おれと おれの影と 驛長と 驛長の影と それだけがあつた 見はるかす高原は まだ宵なのにシンシンと 太古からのように暗い その中で秋草が …
著者
三好十郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「放送文化」日本放送協會、1958(昭和33)年5月号
文字種別
旧字新仮名
読書目安時間
約20分(500文字/分)
朗読目安時間
約33分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
平
(
でえら
)
下
(
しも
)
上手
(
かみて
)
燒酎
(
しようちゆう
)
嘔吐
(
おうと
)
態
(
てい
)
涅槃
(
ねはん
)