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簡素
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かんそ
ふりがな文庫
“
簡素
(
かんそ
)” の例文
さなきだに寒い鳥の子の
白襖
(
しろぶすま
)
に
小堀遠州風
(
こぼりえんしゅうふう
)
の
簡素
(
かんそ
)
な床壁と、小机と、そして一輪の
山茶花
(
さざんか
)
を投げ入れた
蕎麦
(
そば
)
の壺と。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
階下の六
畳
(
じょう
)
二間を先生の書斎と茶の間兼食堂に、二階の四畳半を次郎の部屋にあて、夫人の手で
簡素
(
かんそ
)
ながらも一通りの
装飾
(
そうしょく
)
まで終わったころになって、先生は、ある夕方
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
かうしたもので占められた、この
簡素
(
かんそ
)
な臺所は、何といふ不思議な場所であらう! 彼等はどうした人々であらうか? 二人の女は
卓子
(
テエブル
)
にゐる老女の娘達であらう筈がない。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
と善良な夫は反問の言外に明らかにそんなことはせずとよいと
否定
(
ひてい
)
してしまった。
是非
(
ぜひ
)
も無い、
簡素
(
かんそ
)
な
晩食
(
ばんしょく
)
は
平常
(
いつも
)
の通りに
済
(
す
)
まされたが、主人の様子は
平常
(
いつも
)
の通りでは無かった。
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
翌々晩の、俊亮とお芳との結婚式は、極めて
簡素
(
かんそ
)
だった。お芳は式服も着ず、紋のついた羽織をひっかけて、正木夫婦と青木医師——竜一の父——とに伴われてやって来た。
次郎物語:02 第二部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
▼ もっと見る
『京では、だいぶ
豪奢
(
ごうしゃ
)
に承わっていたが、これは又、
簡素
(
かんそ
)
……』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
簡
常用漢字
小6
部首:⽵
18画
素
常用漢字
小5
部首:⽷
10画
“簡”で始まる語句
簡單
簡単
簡
簡勁
簡雍
簡短
簡易
簡牘
簡便
簡単服