“かんそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
簡素41.7%
漢楚16.7%
韓蘇16.7%
寒素8.3%
簡粗8.3%
艱楚8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
階下の六じょう二間を先生の書斎と茶の間兼食堂に、二階の四畳半を次郎の部屋にあて、夫人の手で簡素かんそながらも一通りの装飾そうしょくまで終わったころになって、先生は、ある夕方
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
烏江うこう水浅みずあさくして騅能逝すいよくゆくも一片いっぺんの義心ぎしん不可東ひんがしすべからずとは、往古おうこ漢楚かんその戦に、楚軍そぐんふるわず項羽こううが走りて烏江うこうほとりに至りしとき、或人はなお江を渡りて、再挙さいきょの望なきにあらずとてその死をとどめたりしかども
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
当世たうせ韓蘇かんそ大史公たいしこう
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
茶の間の広いところに薄暗い洋燈ランプ、何だか銘〻めいめいの影法師が顧視かえりみらるる様な心地のする寂しい室内の雨音の聞える中で寒素かんそな食事を黙〻として取った光景が眼に浮んで来て
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
されば、馳走の膳も、客来一味の簡粗かんそたるも、山海の珍饌ちんせんを以てお待ちくださるも、御随意にお始めあるがよろしかろう。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まさに大雨を下さんとす、明夜尚一回露宿ろしゆくをなさざれば人家ある所にいたるをず、あます所の二日間尚如何なる艱楚かんそめざるべからざるや、ほとん予測よそくするを得ず
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)